ロナルド・アクーニャ・ジュニア:Ronald Acuña Jr.

 

ロナルド・アクーニャ・ジュニア(Ronald José Acuña Jr.)は、メジャーリーグベースボール(MLB)で最も輝かしい才能を持つ選手の一人として知られています。

1997年12月18日にベネズエラのラ・グアイラで生まれ、アトランタ・ブレーブスでキャリアを築いてきた彼は、驚異的なスピードとパワーを兼ね備えた「5ツール・プレイヤー」として評価されています。

この記事では、彼のキャリアの始まりから現在までの軌跡を振り返り、その偉業と将来性を探ります。

プロ入り前の背景とマイナーリーグ時代

アクーニャは野球一家に生まれました。

父ロナルド・アクーニャ・シニアはマイナーリーグでプレーし、いとこのケルビム・エスコバーやアルシデス・エスコバーもメジャーリーガーとして活躍しました。

この環境が彼の才能を育む土壌となり、幼少期から野球に親しんできました。

2014年7月、16歳の時にアトランタ・ブレーブスと10万ドルの契約で国際フリーエージェントとしてサイン。

プロとしての第一歩を踏み出しました。

2015年、ガルフコーストリーグ・ブレーブスでプロデビューを果たし、打率.269、3本塁打、16盗塁を記録。翌2016年にはローム・ブレーブスで40試合に出場し、打率.312と高い潜在能力を示しました。

 

 

2017年は飛躍の年となり、3つのマイナーリーグレベルで打率.325、21本塁打、44盗塁を記録。

『ベースボール・アメリカ』や『USAトゥデイ』からマイナーリーグ年間最優秀選手に選ばれ、トッププロスペクトとしての地位を確立しました。

2018年春、MLB公式サイトで全体2位のプロスペクトにランクされ、開幕をトリプルAで迎えました。

MLBデビューと新人王獲得(2018年)

アクーニャは2018年4月25日、20歳でメジャーデビューを果たしました。

シンシナティ・レッズ戦で初安打を記録し、翌日には初本塁打を放つ鮮烈なスタートを切りました。

この年、彼は111試合に出場し、打率.293、26本塁打、16盗塁をマーク。

 

 

特に8月には5試合連続本塁打を記録し、20歳でのこの記録はMLB史上最年少でした。

守備でも優れた能力を発揮し、ナショナルリーグ新人王を2位に大差で獲得。

ブレーブス史上8人目の受賞者となり、未来のスターとしての期待が高まりました。

成長と初の40-40クラブ入り(2019-2020年)

2019年、ブレーブスはアクーニャと8年1億ドルの契約延長を結び、彼を長期的な柱と位置づけました。

この年、彼は打率.280、41本塁打、37盗塁を記録し、史上5人目となる「40-40クラブ」(40本塁打・40盗塁)にあと3盗塁で迫りました。

 

 

21歳での30-30達成はマイク・トラウト以来の快挙で、MVP投票では5位にランクイン。

COVID-19で短縮された2020年シーズンでは46試合で打率.250、14本塁打を記録し、シルバースラッガー賞を初受賞しました。

この年、彼は495フィート(約151メートル)の特大本塁打を放ち、シーズン最長記録を樹立しています。

 

 

怪我と復活(2021-2023年)

2021年は好調なスタートを切りましたが、7月に右膝前十字靭帯(ACL)を断裂しシーズンを終えました。

82試合で打率.283、24本塁打を記録していただけに、ファンには大きな衝撃でした。

2022年はリハビリを経て復帰し、119試合で打率.266、15本塁打、29盗塁。完全復活とは言えませんでしたが、プレーオフでの活躍でチームの地区優勝に貢献しました。

そして2023年、アクーニャはキャリアの頂点を迎えました。

159試合で打率.337、41本塁打、106打点、73盗塁を記録し、史上初の「40-70クラブ」を達成。

盗塁数73はブレーブスの近代記録を更新し、安打(217)、得点(149)、塁打数(383)でリーグトップに輝きました。

 

 

この驚異的なシーズンで、彼は満票でナショナルリーグMVPを受賞。

シルバースラッガー賞とハンク・アーロン賞も獲得し、名実ともにリーグ最高の選手となりました。

再びの試練と現在(2024年)

2024年は再び試練の年となりました。5月26日のピッツバーグ・パイレーツ戦で左膝ACLを断裂し、シーズン終了。

49試合で打率.250、4本塁打、15打点にとどまりました。

両膝のACL手術を経験したことで、彼のキャリアに不安が囁かれましたが、アクーニャは前向きな姿勢を崩さず、リハビリに励んでいます。

2025年春の復帰を目指し、現在は打撃練習で長距離本塁打を連発するなど回復の兆しを見せています。

アクーニャのプレースタイルと影響

アクーニャの魅力は、打力、走力、守備力の全てを高次元で兼ね備えている点です。

リードオフ打者として19本の先頭打者本塁打を記録(球団記録)し、スピードを活かした盗塁と外野守備でゲームを支配します。

 

 

彼の活躍はブレーブスに活気をもたらし、若手選手の模範となっています。

また、ベネズエラ出身者としてルイス・アパリシオ賞を受賞するなど、母国の誇りでもあります。

将来への展望

27歳のアクーニャは、2028年までの契約(オプション含む)をブレーブスと結んでおり、「生涯ブレーブスでプレーしたい」と公言しています。

2度の膝の大怪我を乗り越え、彼が再び全盛期のパフォーマンスを取り戻せば、さらなる記録更新が期待されます。

40-70を再現するかは未知数ですが、健康であればMVP級の活躍は十分可能です。

ファンとしては、彼が怪我なく輝き続ける姿を見たいと願うばかりです。

 

参照:MLB.com

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました