フアン・ソト:Juan Soto

 

フアン・ソト(Juan José Soto Pacheco)は、ドミニカ共和国出身のプロ野球選手で、メジャーリーグベースボール(MLB)で最も注目される若手スターの一人です。

1998年10月25日にドミニカ共和国のサント・ドミンゴで生まれ、現在はニューヨーク・メッツの右翼手として活躍しています。

ソトは優れた打撃技術、驚くべき選球眼、そして若くして見せる安定したパフォーマンスで、テッド・ウィリアムズやマイク・トラウトといった伝説的な選手と比べられるほどの才能を持っています。

2024年のオフシーズンには、15年総額7億6500万ドルというプロスポーツ史上最大の契約をメッツと結びました。

彼のキャリアは新たなステージに入っています。

この記事では、ソトのこれまでの歩みを振り返り、彼がどのようにして現代野球の頂点に登り詰めたのかを詳しくお伝えします。

初期のキャリアとプロ入り

ソトの野球人生は幼少期から始まっています。

父親のフアン・ソト・シニアも地元リーグでプレーする野球選手で、幼いソトに野球への情熱を教え込みました。

父は息子にボールを投げたり、バットで紙くずや石を打たせたりするなど、ユニークな方法で打撃技術を磨かせています。

ソトは年齢より上のレベルでプレーすることが多く、その才能は早くから目立っていました。

2015年、16歳の時にワシントン・ナショナルズと契約を結び、国際フリーエージェントとしてプロの世界に飛び込みました。

この契約は260万ドルで、当時のトッププロスペクトとしては控えめな金額でしたが、彼の可能性を見抜いたナショナルズのスカウトの判断が正しかったことが後に分かります。

マイナーリーグでのソトは驚くべき速さで昇格していきます。

2018年シーズン開幕時にはまだ19歳でしたが、傘下のダブルAで打率.323を記録するなど圧倒的な成績を残し、同年5月15日にメジャーデビューを果たしました。

この昇格は異例の早さで、彼が当時MLB最年少選手だったことも話題になりました。

デビュー戦では代打で出場し、空振り三振に終わりましたが、5日後の5月20日に初安打を放ちます。

さらに翌日には初本塁打を記録し、その後の活躍が止まることはありませんでした。

 

 

ワシントン・ナショナルズ時代(2018-2022)

ソトのルーキーイヤーである2018年は衝撃的なスタートを切りました。

116試合で打率.292、22本塁打、70打点、OPS.923を記録し、ナショナルリーグ新人王投票で2位に輝いています。

特に6月13日のニューヨーク・ヤンキース戦では、2本塁打を放ち、19歳231日でのマルチホームランゲームを達成しました。

これはMLB史上5番目に若い記録です。

 

 

2019年はソトにとって飛躍の年となりました。

150試合に出場し、打率.282、34本塁打、110打点を記録しています。

特にポストシーズンでの活躍が素晴らしく、ナショナルズ初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。

 

 

ワイルドカードゲームでは、ミルウォーキー・ブルワーズの抑え投手ジョシュ・ヘイダーから逆転の3点タイムリーを放ち、チームを救っています。

ワールドシリーズでは、ヒューストン・アストロズを相手に打率.333を記録し、ベーブ・ルース賞を受賞しました。

20歳でチャンピオンリングを手に入れたソトは、将来の殿堂入りが期待される選手となりました。

2020年はCOVID-19の影響で60試合の短縮シーズンでしたが、ソトは打率.351でナショナルリーグの首位打者に輝いています。

わずか47試合で13本塁打、OPS1.185を記録し、41四球を獲得するなど選球眼の良さが際立っていました。

 

 

この年、彼はMLB全体で最高の出塁率(.490)と長打率(.695)を誇り、シルバースラッガー賞を初めて受賞しました。

2021年には初のオールスターに選出され、打率.313、29本塁打、95打点でナ・リーグMVP投票2位にランクインしています。

2022年にはホームランダービーで優勝し、135四球でMLBトップを記録するなど、打席での存在感を示しました。

しかし、2022年シーズン途中にナショナルズはソトをトレードに出す決断をします。

彼が15年4億4000万ドルの契約延長オファーを断ったことが背景にあり、チームは将来の資産を優先しました。

8月2日、ソトはジョシュ・ベルとともにサンディエゴ・パドレスに移籍しています。

このトレードはMLB史上でも稀な大型取引となりました。

サンディエゴ・パドレス時代(2022-2023)

パドレスでのソトは、2022年シーズン後半に慣れるのに苦労しましたが、2023年には本来の力を発揮します。

162試合に出場し、35本塁打、109打点、打率.275、OPS.930を記録し、シルバースラッガー賞を4年連続で受賞しました。

 

 

132四球はパドレスのシーズン記録に並ぶ偉業で、打席での我慢強さが光っています。

しかし、パドレスは財政的な理由から長期契約を結ぶのが難しく、2023年オフにソトを再びトレードに出すことにしました。

ニューヨーク・ヤンキース時代(2024)

 

2024年、ソトはニューヨーク・ヤンキースに移籍し、キャリア最高のシーズンを過ごします。

157試合で打率.288、41本塁打、109打点、OPS.989を記録し、初めて40本塁打の大台を突破しました。

129四球はリーグ2位で、彼の選球眼は変わらず素晴らしいものでした。

ポストシーズンでは、ア・リーグ優勝決定戦第5戦で決勝3ランホームランを放ち、ヤンキースを2009年以来のワールドシリーズに導いています。

ワールドシリーズではロサンゼルス・ドジャースに敗れましたが、ソトの価値はさらに高まり、フリーエージェント市場で注目されました。

 

 

ニューヨーク・メッツ時代(2025-)

2024年オフ、ソトはフリーエージェントとなり、多くのチームが彼を欲しがりました。

最終的にニューヨーク・メッツが15年7億6500万ドルで契約を勝ち取り、これは大谷選手の7億ドルを超える史上最高額です。

26歳で201本塁打、36.4WARを記録しているソトは、メッツでさらなる成長を目指します。

契約には5年後のオプトアウト条項があり、彼の野心が感じられます。

ソトのプレースタイルと評価

ソトの最大の魅力は、驚くべき選球眼と打席での冷静さです。

キャリアを通じて四球(769)が三振(696)を上回る珍しい選手で、全方向にパワーを発揮する打撃が特徴です。

彼の「ソト・シャッフル」と呼ばれる独特な動作は、相手投手を挑発しながら集中力を高める儀式として知られています。

 

 

守備や走塁は平均以下ですが、それを補う打撃能力で、すでに史上最高の打者の一人と評価されています。

まとめ

フアン・ソトは、19歳でのデビューからわずか8年でMLBの頂点に立ち、26歳でプロスポーツ史上最大の契約を手にしました。

彼のキャリアは才能と努力の結晶であり、今後メッツでの活躍がさらに彼の名を歴史に刻むでしょう。野球ファンにとって、ソトの成長を見守るのは大きな楽しみです。

 

参照:MLB.com

 

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