ボストン・レッドソックスは、アメリカのプロ野球チームで、メジャーリーグベースボール(MLB)のアメリカンリーグ東地区に所属しています。
本拠地はマサチューセッツ州ボストンのフェンウェイ・パークで、1901年の創設以来、長い歴史を持つ古豪として知られています。
この記事では、レッドソックスの歴史を振り返りつつ、主な所属選手についても紹介します。
歴史の始まりと初期の成功
レッドソックスの歴史は、1901年に「ボストン・アメリカンズ」としてスタートします。
当時、アメリカンリーグの創設メンバーとして誕生したこのチームは、1908年に現在の「ボストン・レッドソックス」という名前に変更されました。
チーム名の由来は、赤い靴下をユニフォームに取り入れたことにちなんでいます。
初期のレッドソックスは非常に強く、特に1910年代には黄金時代を迎えました。
1912年にフェンウェイ・パークが開場し、以降この球場はチームの象徴として愛され続けています。
創設から間もない1903年、レッドソックスは初のワールドシリーズ制覇を達成します。
この時、対戦相手のピッツバーグ・パイレーツを破り、MLB史上初のワールドシリーズチャンピオンとなりました。
その後も1915年、1916年、1918年と立て続けにワールドシリーズを制し、5回の優勝を誇る強豪として名を馳せました。
この時期には、後に伝説となるベーブ・ルースが投手として活躍しており、彼の存在がチームの成功を支えました。
バンビーノの呪いと長い低迷
しかし、1920年に状況が一変します。ベーブ・ルースがニューヨーク・ヤンキースにトレードされたのです。この出来事は「バンビーノの呪い」として語り継がれ、レッドソックスの長い低迷期の始まりとなりました。
ルースの移籍後、ヤンキースが黄金時代を築く一方で、レッドソックスは86年間にわたりワールドシリーズ優勝から遠ざかることになります。
この期間、チームは幾度となくプレーオフに進出するものの、決定的な勝利を手にすることはできませんでした。
特に1986年のワールドシリーズでは、ニューヨーク・メッツ戦で劇的な逆転負けを喫し、ファンの間で「呪い」の存在がさらに強く信じられるようになりました。
それでも、この低迷期には優れた選手が数多く在籍しました。
例えば、1939年から1960年にかけて活躍したテッド・ウィリアムズは、打率.400を超えた最後の選手として知られ、レッドソックスの歴史に名を刻んでいます。
彼の時代は「テッド・ソックス」とも呼ばれ、ファンの希望の星でした。
呪いの打破と現代の成功
長い苦難の時代を経て、2004年、レッドソックスはついに「バンビーノの呪い」を打破します。
この年、アメリカンリーグチャンピオンシップで宿敵ヤンキースを相手に0勝3敗から奇跡の4連勝を達成し、ワールドシリーズに進出。
セントルイス・カージナルスを4連勝で下し、86年ぶりの優勝を果たしました。
この勝利はボストンの街全体を熱狂させ、ファンの涙と歓喜に包まれました。
その後もレッドソックスは勢いを維持し、2007年には松坂大輔や岡島秀樹といった日本人選手を擁して再びワールドシリーズを制覇します。
さらに2013年には、ボストンマラソン爆弾テロ事件後の「Boston Strong」のスローガンのもと、上原浩治が胴上げ投手となり3度目の優勝を達成。
2018年には最後のワールドシリーズ制覇を記録し、現在までに9回の優勝を誇っています。
主な所属選手
レッドソックスの歴史を彩った選手たちを紹介します。
まず、ベーブ・ルースは投手兼打者として1910年代に活躍し、チームの初期の成功を支えました。
彼のトレードは呪いの始まりとされますが、その実力は誰もが認めるところです。
次に、テッド・ウィリアムズは1941年に打率.406を記録し、卓越した打撃技術でファンを魅了しました。
彼はアメリカ野球殿堂入りも果たしています。
近代では、デビッド・オルティーズが2000年代から2010年代にかけてチームの顔となりました。
「ビッグ・パピ」の愛称で親しまれ、2004年の呪い打破やその後の優勝に大きく貢献しました。
また、ダスティン・ペドロイアは二塁手として長年活躍し、2008年にMVPを受賞するなど、攻守にわたる安定感でチームを支えました。
日本人選手もレッドソックスの歴史に名を残しています。
松坂大輔は2007年に加入し、ワールドシリーズ優勝に貢献。
岡島秀樹も同年、リリーフ投手として活躍しました。
上原浩治は2013年にクローザーとしてチームを優勝に導き、その年のワールドシリーズで胴上げ投手となる栄誉を手にしました。
近年では、吉田正尚が2023年から外野手としてプレーし、日米通算1000安打を達成するなど注目を集めています。
フェンウェイ・パークとファンの絆
レッドソックスの歴史を語る上で欠かせないのが、フェンウェイ・パークです。
1912年に開場したこの球場は、MLBで最も古い本拠地であり、「グリーンモンスター」と呼ばれる高さ11.3メートルの左翼フェンスが特徴です。
ファンはこの球場をこよなく愛し、チケット入手が難しいことでも知られています。
2003年から2013年まで794試合連続で満員御礼を記録したほどです。
ボストンの街とレッドソックスは深い絆で結ばれており、チームの勝利は市民の誇りでもあります。
まとめ
ボストン・レッドソックスは、創設から120年以上の歴史を持つチームです。
初期の成功、低迷期の苦難、そして現代の復活と、波乱に満ちた道のりを歩んできました。
ベーブ・ルース、テッド・ウィリアムズ、デビッド・オルティーズといった名選手たちがその歴史を彩り、日本人選手も重要な役割を果たしています。
フェンウェイ・パークとともに、ボストンの象徴としてこれからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。
参照:MLB.com
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