トロント・ブルージェイズの歴史と主な所属選手

 

トロント・ブルージェイズは、カナダを拠点とする唯一のメジャーリーグベースボール(MLB)チームとして、アメリカンリーグ東地区で活躍しています。

1977年に創設されて以来、数々の成功と挑戦を経験し、特に1990年代初頭の黄金期にはワールドシリーズを2連覇しました。

この記事では、ブルージェイズの歴史と、チームを代表する主な選手たちについて詳しくご紹介します。

ブルージェイズの歴史

ブルージェイズは、1977年のMLB拡張に伴い、シアトル・マリナーズと共にアメリカンリーグに加入しました。

初試合は同年4月7日、エキシビション・スタジアムでシカゴ・ホワイトソックスを9-5で破り、雪の中で行われたことが話題となりました。

創設当初は苦戦が続き、初年度は54勝107敗、次の2年も100敗以上を記録します。

しかし、1980年代に入ると、デーブ・スティーブやジミー・キーといった若手投手が成長し、チーム力は徐々に向上しました。

1985年、ボビー・コックス監督の下で初の地区優勝(99勝62敗)を達成しますが、ア・リーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)でカンザスシティ・ロイヤルズに敗れます。

 

 

1989年には新球場スカイドーム(現ロジャース・センター)に移り、シトー・ガストン監督の下で再び地区優勝を果たしました。

この時期から黄金期が始まり、1991年にロベルト・アロマ―とジョー・カーターが加入すると、チームはさらなる飛躍を遂げます。

1992年、ブルージェイズは初のワールドシリーズ進出を果たし、アトランタ・ブレーブスを6試合で破り、カナダ初のチャンピオンに輝きました。

 

 

翌1993年にはフィラデルフィア・フィリーズを相手に再びワールドシリーズを制覇。

ジョー・カーターの劇的なサヨナラ3ランホームランで幕を閉じ、MLB史上2度目のシリーズ終了本塁打として歴史に刻まれました。

 

 

この2連覇は、チームの最盛期を象徴する出来事です。

しかし、1990年代後半以降は低迷期に入ります。

ニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスといった強豪に押され、ポストシーズンから遠ざかりました。

2000年代にはロイ・ハラデイやカーロス・デルガドが活躍しましたが、地区優勝には届きません。

2015年、ジョシュ・ドナルドソンやホセ・バウティスタの活躍で久々の地区優勝を達成し、ALCSまで進出。

 

 

しかし、ワールドシリーズには届かず、以降も安定した成功を収められていません。

2020年と2021年はCOVID-19の影響でトロントでの試合開催が難しく、バッファローやフロリダでプレーする異例のシーズンを過ごしました。

主な所属選手

ブルージェイズの歴史を彩った選手たちをご紹介します。

デーブ・スティーブ(Dave Stieb)

 

ブルージェイズの投手として1980年代を支えたエースです。

通算176勝は球団最多で、1990年9月2日には球団史上唯一のノーヒッターを達成しました。

7度のオールスター選出と、1985年のERAリーグ首位(2.48)を誇ります。堅実な投球でチームの礎を築きました。

ロベルト・アロマ―(Roberto Alomar)

 

1991年から1995年まで在籍した二塁手で、ブルージェイズ初の野球殿堂入り選手です。

打率.307、55本塁打、206盗塁を記録し、守備でも5年連続ゴールドグラブ賞を受賞。

1992年と1993年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、特に1992年のALCSではMVPに輝きました。

ジョー・カーター(Joe Carter)

 

1991年に加入した外野手で、1993年ワールドシリーズ第6戦のサヨナラ本塁打が伝説です。

在籍7年間で203本塁打、736打点を記録し、1991年と1992年にはシルバースラッガー賞を受賞。ファンから愛されるリーダーでした。

ロイ・ハラデイ(Roy Halladay)

 

1998年から2009年までブルージェイズのエースとして活躍しました。

2003年にサイ・ヤング賞を受賞し、通算148勝は球団歴代2位。

6度のオールスター選出と、驚異的な制球力が特徴です。

2017年の飛行機事故で40歳で亡くなった彼の背番号32は永久欠番となりました。

カーロス・デルガド(Carlos Delgado)

 

1993年から2004年まで一塁手として活躍し、336本塁打は球団最多記録です。

2000年には打率.344、41本塁打、137打点を記録し、ハンク・アーロン賞を受賞。

強烈な打撃で2000年代のチームを牽引しました。

ホセ・バウティスタ(José Bautista)

 

2008年から2017年まで在籍した外野手で、2010年と2011年に本塁打王(54本、43本)を獲得。

通算288本塁打を記録し、6度のオールスター選出と3度のシルバースラッガー賞を受賞しました。

特に2015年のポストシーズンでの「バットフリップ」は象徴的な場面です。

ジョシュ・ドナルドソン(Josh Donaldson)

 

2015年から2018年まで三塁手としてプレーし、2015年にMVPを受賞。

打率.284、116本塁打を記録し、チームを2年連続ALCSに導きました。強肩とパワフルな打撃が魅力でした。

ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(Vladimir Guerrero Jr.)

 

2019年にデビューした若きスターで、2021年に打率.311、48本塁打、111打点を記録し、本塁打王を獲得。

父ブラディミール・ゲレーロ(殿堂入り)の血を引き継ぎ、将来のチームの顔として期待されています。

現在の状況と未来

2025年現在、ブルージェイズは再び競争力を高めるべく奮闘中です。

ゲレーロ・ジュニアやボー・ビシェットら若手が中心となり、ロジャース・センターで新たな歴史を刻もうとしています。

過去の栄光を再現し、カナダに3度目のワールドシリーズをもたらすことが目標です。

まとめ

トロント・ブルージェイズは、創設以来、苦難と栄光を繰り返しながら成長してきました。

1992年と1993年のワールドシリーズ連覇は、カナダの野球史に輝く瞬間です。

スティーブ、アロマ―、カーター、ハラデイ、そしてゲレーロ・ジュニアといった選手たちが、チームの歴史を豊かにしました。

これからも彼らの遺産を引き継ぎ、ファンを魅了し続けるでしょう。

 

参照:MLB.com

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