マニー・マチャド(Manuel Arturo Machado)は、メジャーリーグベースボール(MLB)のサンディエゴ・パドレスに所属するアメリカ合衆国出身の内野手です。
1992年7月6日生まれで、右投げ右打ちの特性を持ち、卓越した打撃力と守備力を兼ね備えた選手として知られています。
マイアミで生まれ育ち、キューバ系アメリカ人の血を引く彼は、MLBを代表するスター選手の一人です。
ここでは彼のキャリアの軌跡と特徴的なプレイスタイルを詳しくご紹介します。
キャリアの始まり
マチャドの野球人生は、2010年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから1巡目全体3位で指名されたことから始まります。
フロリダ州のブリトー・アカデミー高校時代には、全米トップクラスの高校生選手として注目されていました。
プロ入り後、2010年にルーキー級ガルフコーストリーグ・オリオールズでデビューし、打率.262を記録。翌2011年はA級デルマーバ・ショアバーズで打率.276、6本塁打、24打点をマークし、順調に成長を見せます。
2012年はAA級ボウイ・ベイソックスで打率.266を記録し、同年8月9日にメジャーデビューを果たします。
当時20歳だったマチャドは、デビュー戦で2本塁打を放つ衝撃的なスタートを切り、三塁手として鮮烈な印象を残しました。
この年は49試合で打率.262、7本塁打、26打点を記録し、新人王投票で5位にランクイン。
早くも将来のスター候補としての期待が高まりました。
メジャーリーグでの飛躍
マチャドの本格的なブレイクは2015年からです。
この年、彼は打率.286、35本塁打、86打点を記録し、初のオールスター選出を果たします。
翌2016年は打率.294、37本塁打、96打点とさらに成績を伸ばし、ア・リーグMVP投票で5位に輝きます。
オリオールズの中心選手としてチームを牽引し、2016年にはチームをポストシーズンに導きました。
2018年、マチャドはシーズン途中でロサンゼルス・ドジャースにトレードされます。
オリオールズで92試合、打率.315、24本塁打を記録した後、ドジャースで66試合、打率.273、13本塁打を追加し、通年で37本塁打、107打点をマーク。
この年、ドジャースはワールドシリーズに進出しましたが、ボストン・レッドソックスに敗れました。
オフシーズンにフリーエージェントとなり、2019年2月、サンディエゴ・パドレスと10年総額3億ドルの大型契約を結びます。
これは当時、MLB史上最高額の契約でした。
パドレス移籍後の初年度(2019年)は打率.256、32本塁打、85打点を記録。
2020年の短縮シーズンでは打率.304、16本塁打をマークし、MVP投票で3位にランクインします。
2022年は打率.298、32本塁打、102打点を記録し、ナ・リーグMVP投票で2位に輝くなど、キャリアのピークを迎えました。
2023年は打率.258ながら自己最多の163試合に出場し、30本塁打を記録。
オフには11年総額3億5000万ドルの契約延長に合意し、パドレスでの長期的な活躍が期待されています。
プレイスタイルの特徴
マチャドのプレイスタイルは、パワーと確実性を兼ね備えた打撃が最大の魅力です。
身長191cm、体重98kgの恵まれた体格から繰り出されるスイングは、力強く一貫性があります。
特に2015年以降は本塁打数が急増し、長打力を武器に安定して30本塁打以上を記録しています。
彼の打撃は「引っ張り」と「センター方向」をバランスよく使い分け、状況に応じた柔軟性が光ります。
選球眼も優れており、四球を稼ぎつつ三振を抑えるスタイルで、2020年には四球率と三振率がほぼ同等という驚異的な数字を残しました。
守備面では、三塁手としてエリートレベルの実力を誇ります。
2013年と2015年にゴールドグラブ賞を受賞し、強肩と素早い反応で多くの好プレーを披露してきました。
オリオールズ時代には遊撃手も務め、2018年にはドジャースでショートを守るなどユーティリティ性も発揮。
しかし、パドレスでは三塁に固定され、守備範囲と正確な送球でチームを支えています。
スローイングの精度はMLBトップクラスで、失策数は平均以下に抑えられています。
走塁では、スピード自体は平均的ですが、ベースランニングの判断力に優れています。
盗塁数はキャリアを通じて多くはありませんが、状況に応じて積極的に進塁する姿勢が見られます。
2022年のベースランニング評価(BsR)はプラスを記録し、走塁でも貢献度を示しました。
印象的なエピソード
マチャドのキャリアには話題性のある出来事も多いです。
2018年のナ・リーグ優勝決定戦では、走塁中の「ハッスル不足」が批判され、物議を醸しました。
彼自身、「走ることが自分のスタイルではない」と発言し、議論を呼んだものの、その後の活躍で実力を証明します。
また、2022年のオールスターゲームでは、ファン投票でナ・リーグ三塁手の先発に選ばれ、圧倒的な人気を示しました。
2023年6月には、パドレスの試合でサヨナラ本塁打を放ち、チームを劇的な勝利に導きます。
この一打は、彼のリーダーシップとクラッチ性能を象徴する瞬間としてファンに記憶されています。
一方で、感情的な一面もあり、審判との口論で退場処分を受けることもありました。
評価と今後
マチャドは過去10年間でMVP投票トップ5に5回入り、ゴールドグラブ賞2回、オールスター選出6回を誇るなど、MLB屈指の三塁手として評価されています。
打撃、守備、勝負強さを兼ね備え、パドレスの顔としてチームを牽引。
課題は感情のコントロールと、シーズン終盤の疲労による打率低下ですが、経験を重ねるごとに安定感が増しています。
30代半ばに差し掛かった今後も、パドレスの優勝を目指し、さらなる記録更新が期待される選手です。
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