ノーラン・アレナドは、メジャーリーグベースボール(MLB)で最も優れた三塁手の一人として知られています。
コロラド・ロッキーズでデビューし、現在はセントルイス・カージナルスで活躍する彼は、卓越した守備力と強力な打撃で数々の栄誉を獲得してきました。
この記事では、アレナドのキャリアを幼少期から現在まで振り返ります。
幼少期とマイナーリーグでの成長
ノーラン・ジェームズ・アレナドは、1991年4月16日にカリフォルニア州ニューポートビーチで生まれました。
キューバ系とプエルトリコ系の血を引く両親のもと、レイクフォレストで育ちます。
高校は地元のエル・トロ高校に通い、ショートストップとして活躍しました。
2009年のMLBドラフトでコロラド・ロッキーズから2巡目(全体59位)で指名され、アリゾナ州立大学への進学を辞退してプロの道を選びます。
マイナーリーグでは三塁手として才能を開花させます。
2011年にはA+級モデストで打率.298、20本塁打、122打点を記録し、マイナーリーグ全体で打点王に輝きました。
この年、アリゾナ秋季リーグでもMVPを獲得し、将来のスター選手としての期待が高まります。
2012年にはAA級タルサで36二塁打を放ち、着実にステップアップしました。
MLBデビューと守備の名手としての地位確立
2013年4月28日、アレナドは22歳でロッキーズの一員としてMLBデビューを果たします。
初年度の打率は.267、10本塁打と控えめでしたが、守備で圧倒的な存在感を示しました。
ルーキーイヤーからゴールドグラブ賞を受賞し、ナショナルリーグの三塁手として史上初の快挙を達成します。
以降、彼はデビューから10年連続でゴールドグラブ賞を獲得し、守備の名手としての地位を確立しました。
打撃の進化とロッキーズでの黄金期
2015年、アレナドは打撃でも覚醒します。
打率.287、42本塁打、130打点でナショナルリーグの本塁打王と打点王を獲得。
この年から2018年まで4年連続で30本塁打と100打点を記録し、三塁手として歴史的な成績を残しました。
特に2017年には130打点を3年連続で達成し、MLB史上11人目、三塁手としては初の偉業を成し遂げます。
2016年には100本塁打に到達し、ロッキーズ史上最年少記録を更新しました。
また、2017年と2022年にはサイクルヒットを達成。
2022年7月1日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では、ウォークオフ本塁打でサイクルを完成させ、MLB史上6人目の快挙を記録します。
この時期、彼は5度のシルバースラッガー賞や8度のオールスター選出を果たし、攻守両面でリーグを代表する選手となりました。
国際舞台での活躍
アレナドはアメリカ代表としても活躍します。
2017年のワールドベースボールクラシック(WBC)ではチームを初優勝に導き、金メダルを獲得。
2023年のWBCにも出場し、国際舞台での実力を証明しました。
彼のプレーは国境を越えて多くのファンを魅了しています。
カージナルスへの移籍と新たな挑戦
2021年、アレナドはトレードでセントルイス・カージナルスに移籍します。
ロッキーズで築いたキャリアを新たな環境で試す決断でした。
初年度は打率.255、34本塁打とやや調整に苦しみましたが、守備では変わらずゴールドグラブ賞を獲得。
2022年には打率.293、30本塁打、103打点で復調し、チームの地区優勝に貢献しました。
この年、彼は通算300本塁打を達成し、三塁手として15人目の記録を刻みます。
2024年シーズンでは打率.272、16本塁打とややパワーが落ちたものの、依然としてチームの要として活躍。
33歳となった彼は、経験を活かして若手選手を導くリーダーシップも発揮しています。
アレナドの強みとレガシー
アレナドの最大の強みは、攻守両面での安定感です。
守備では素早い反応と強肩で知られ、10年連続ゴールドグラブ賞に加え、6度のプラチナグラブ賞を受賞。
打撃では通算打率.285、341本塁打(2024年終了時点)とコンスタントに結果を残しています。
キャリアWAR(勝利貢献度)は50を超え、殿堂入りの可能性も議論されるほどです。
彼の契約は2027年まで続き、年俸3200万ドルという高額契約に見合う活躍が期待されます。
ワールドシリーズ制覇という未達成の目標に向け、カージナルスでの挑戦が続きます。
ノーラン・アレナドは、MLBの歴史に名を刻む三塁手として、これからも注目される存在です。
参照:MLB.com
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