コーリー・シーガー(Corey Drew Seager)は、アメリカ合衆国出身のプロ野球選手で、メジャーリーグベースボール(MLB)のテキサス・レンジャーズに所属する内野手です。
1994年4月27日にノースカロライナ州シャーロットで生まれ、卓越した打撃力と守備力で知られる彼は、現代のショートストップの中でもトップクラスの選手として評価されています。
キャリアを通じて2度のワールドシリーズMVPを受賞し、ロサンゼルス・ドジャースとテキサス・レンジャーズで輝かしい成績を残してきました。
幼少期とアマチュア時代
コーリー・シーガーは、野球に深く根ざした家庭で育ちました。
父ジェフは大学野球の経験者で、兄のカイル・シーガーはシアトル・マリナーズで活躍した三塁手、弟のジャスティンもマリナーズからドラフト指名を受けた選手です。
幼い頃からニューヨーク・ヤンキースのファンで、デレク・ジーターを憧れの選手としていました。
ノースカロライナ州カナポリスにあるノースウェスト・カバラス高校では、野球とバスケットボールをプレーし、州内トップの野球リクルートとして注目されました。
2012年の卒業を前に、サウスカロライナ大学への進学を決めていましたが、MLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから1巡目(全体18位)で指名され、235万ドルの契約金でプロ入りを選択しました。
マイナーリーグとメジャーデビュー
ドジャース傘下のマイナーリーグでキャリアをスタートさせたシーガーは、すぐに才能を発揮します。
2015年にはAAA級オクラホマシティで活躍し、同年9月3日にメジャーデビューを果たしました。
21歳でのデビュー戦は、サンディエゴ・パドレス戦で4打数2安打を記録し、鮮烈な印象を残しました。
翌2016年はフルシーズン出場し、打率.308、26本塁打、72打点を記録。
この年、ドジャースのショートストップとしてのシーズン本塁打記録を更新し、ナショナルリーグ新人王に満場一致で選ばれました。
また、オールスターにも初出場し、シルバースラッガー賞も獲得するなど、一気にスター選手としての地位を確立しました。
ドジャースでの成功
ドジャース在籍中、シーガーはチームの中心選手として成長します。
2017年もオールスターに選出され、打率.295、22本塁打を記録。
しかし、2018年はトミー・ジョン手術でシーズンの大半を欠場し、苦しい時期を過ごしました。
それでも2020年に復活し、COVID-19で短縮されたシーズンで打率.307、15本塁打をマーク。
ポストシーズンではナショナルリーグチャンピオンシップシリーズMVPとワールドシリーズMVPを受賞し、ドジャースの32年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献しました。
この活躍で、彼は名実ともにリーグを代表する選手となりました。
テキサス・レンジャーズへの移籍
2021年シーズン終了後、フリーエージェントとなったシーガーは、2021年12月1日にテキサス・レンジャーズと10年総額3億2500万ドルの大型契約を結びます。
この移籍は、レンジャーズが長年の低迷から脱却し、優勝を目指すための大きな一歩でした。
2022年、初年度は打率.245ながら33本塁打を放ち、チームの攻撃力を牽引。
翌2023年は打率.327、33本塁打、96打点とキャリア最高の成績を残し、アメリカンリーグMVP投票で2位に輝きました。
ポストシーズンでは驚異的な活躍を見せ、ワールドシリーズで打率.318、3本塁打を記録し、2度目のワールドシリーズMVPを獲得。
レンジャーズ初のワールドシリーズ優勝に大きく貢献しました。
2024年とその後の挑戦
2024年シーズンもシーガーは好調を維持し、打率.278、30本塁打、74打点を記録。8月には月間11本塁打を放ち、キャリア通算200本塁打を達成しました。
これは左打者ショートストップとして史上初の快挙です。
しかし、シーズン終盤に右股関節のスポーツヘルニアで故障者リスト入りし、手術を受けたためシーズンを早期終了しました。
2025年現在、彼は春季キャンプで制限なく練習に復帰し、開幕に向けて準備を進めています。
プレースタイル
シーガーの魅力は、シンプルで効率的なスイングにあります。
左打者としてのパワーと高い打率を両立し、ポストシーズンでの勝負強さは「ミスター・オクトーバー2.0」と称されるほどです。
守備でも安定感があり、ショートストップとしての高い評価を受けています。
彼の活躍は、兄カイルとの兄弟記録(2016年に25本塁打以上を同時達成)や、2つのリーグでワールドシリーズMVPを獲得した唯一の選手としての歴史的地位を築きました。
今後の展望
現在30歳のシーガーは、レンジャーズとの契約が2031年まで続きます。
怪我からの完全復帰が期待される2025年シーズンでは、再びMVP級の活躍を目指します。
彼の目標は、さらなるタイトル獲得と、MLB史に残るショートストップとしてのレガシーを確立することでしょう。
参照:MLB.com
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