ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア:Vladimir Guerrero Jr.

 

ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(Vladimir Guerrero Jr.)は、メジャーリーグベースボール(MLB)のトロント・ブルージェイズに所属するカナダ・ドミニカ共和国出身の一塁手です。

彼は現代野球で最も注目される若手スターの一人であり、野球殿堂入りした伝説的な選手、ブラディミール・ゲレーロ・シニアの息子として知られています。

幼い頃から大きな期待を背負ってきた彼のキャリアと独特のプレイスタイルについて、詳しくお伝えします。

キャリアの始まりとマイナー時代

ゲレーロ・ジュニアは1999年3月16日にカナダのモントリオールで生まれました。

父が当時モントリオール・エクスポズでプレーしていたため、カナダ国籍も持っています。

幼少期はドミニカ共和国で過ごし、野球への情熱を育みました。

2015年、16歳の時にトロント・ブルージェイズと国際フリーエージェントとして契約を結び、プロの道に進みます。

この時、MLB.comの国際プロスペクトランキングで4位に選ばれるなど、早くから注目を集めていました。

マイナーリーグでは素晴らしい活躍を見せました。

特に2018年にはAA級とAAA級で打率.381、長打率.636を記録し、20本塁打、78打点をマークします。

 

 

この年、ベースボール・アメリカやUSAトゥデイからマイナーリーグ年間最優秀選手に選ばれ、フェルナンド・タティス・ジュニアを抑えて2019年の全体トッププロスペクトに輝きました。

この成功が、彼がメジャーデビュー前から「次世代のスーパースター」と期待される理由です。

MLBデビューと初期の成功

 

ゲレーロ・ジュニアは2019年4月26日、20歳でMLBデビューを果たしました。

初出場はオークランド・アスレチックス戦で、4打数1安打を記録します。

初シーズンは打率.272、15本塁打、69打点と堅実な成績を残し、ア・リーグ新人王投票で7位に入りました。

また、同年のホームランダービーでは91本という驚異的な本数を打ち、歴代最多記録を樹立します。

決勝でピート・アロンソに敗れましたが、そのパワーと存在感を世界に示しました。

2021年には一気にスターダムにのし上がります。

 

 

この年、打率.311、48本塁打、111打点、123得点を記録し、本塁打と得点でリーグトップに立ちました。

特に注目されたのは、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平とのMVP争いです。

大谷が投打二刀流で歴史的なシーズンを送る中、ゲレーロ・ジュニアは打者としての圧倒的な数字で対抗しました。

最終的に大谷がMVPを受賞しましたが、彼は2位に輝き、初のオールスター選出とシルバースラッガー賞を獲得します。

この年、22歳で40本塁打を達成した史上10人目の選手となり、父子での40本塁打達成は2組目となりました。

その後のキャリアと成長

 

2022年以降も安定した活躍を続けています。2022年には打率.274、32本塁打、97打点を記録し、一塁手としてゴールドグラブ賞を受賞しました。

守備面でも進化を見せています。2023年には打率.264、26本塁打、94打点をマークし、ホームランダービーで優勝します。

 

 

父が2007年に同イベントを制したことから、史上初の父子優勝者となりました。

2024年シーズンでは打率.323、30本塁打、103打点を記録しました。

 

 

2025年3月現在、彼は26歳でキャリア6年目を迎えています。

契約は2025年が最終年で年俸は2850万ドルです。

2026年にはフリーエージェントとなるため、今後の動向が注目されています。

プレイスタイルの特徴

ゲレーロ・ジュニアのプレイスタイルは、父を彷彿とさせる攻撃的な打撃と驚異的なパワーが特徴です。

彼のスイングは「鞭のような暴力性」と評され、観る者を魅了します。

打撃技術とパワー

彼の最大の武器は、パワーとコンタクト能力の融合です。

平均打球速度は93.8マイル(約151km/h)、ハードヒット率は54.9%(2024年時点)とリーグトップクラスです。

 

 

ストライクゾーン外のボールでも捉えて強打に変える能力は父譲りで、「バッドボールヒッター」として高く評価されています。

例えば、2019年には地面にバウンドした球をヒットにしたこともあります。この柔軟性と手首の強さが彼を特別な打者にしています。

また、三振が少ないのも強みです。

キャリア通算で年間100三振を超えたことはなく、コンタクト率の高さが際立ちます。

2021年の48本塁打時でも三振は110に抑えられ、パワーと確実性を両立させています。

ポジションと守備

当初は三塁手として期待されましたが、体型(身長183cm、体重111kg)と機動力から一塁手に転向しました。

現在は一塁守備で安定感を示し、2022年のゴールドグラブ賞受賞がその証です。

肩の強さは外野手だった父から受け継がれており、送球でも貢献します。

精神面とリーダーシップ

ゲレーロ・ジュニアは陽気でチームメイトからの信頼も厚いです。

2021年のオールスターゲームMVP受賞後、スペイン語でインタビューに応じ、「ファンともっと話せるよう英語を学びたい」と語るなど、謙虚さも持ち合わせています。

彼の存在はブルージェイズの若手中心のロースターに活気を与えています。

 

 

今後の展望

2025年シーズン、彼はさらなる飛躍を目指します。

ブルージェイズは彼を中心に長期契約を模索中で、総額6億3000万ドル規模のオファーが噂されています。

一方で、他チームからの関心も高く、フィラデルフィア・フィリーズやボストン・レッドソックスが獲得候補に挙がっています。もしフリーエージェントとなれば、MLB史上最高額契約の可能性もあります。

彼のキャリアはまだ始まったばかりですが、すでに父を超える可能性を秘めています。

殿堂入りした父の.318を上回るキャリア打率.288(2024年時点)をどこまで伸ばせるか、またポストシーズンでの成功が今後の課題です。

ブルージェイズが地区優勝やワールドシリーズ進出を果たせば、彼の評価はさらに高まるでしょう。

最後に

ブラディミール・ゲレーロ・ジュニアは、父から受け継いだ才能と独自の努力でMLBのトップ選手に成長しました。

彼のパワー、打撃技術、守備力、そして人間性が融合したプレイスタイルは、野球ファンを魅了し続けています。

2025年以降も、彼がどのような歴史を刻むのか、楽しみに見守りたいです。

 

参照:MLB.com

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