「令和の怪物」と称され、日本野球界の歴史を次々と塗り替えてきた佐々木朗希投手。
160km/hを超える剛速球と、鋭く落ちるフォークボールを武器に、若くして世界の注目を集める存在となりました。
地元・岩手での日々から、千葉ロッテマリーンズでの伝説的記録、そして2025年に果たしたメジャーリーグ(MLB)への移籍と現在に至るまで、その圧倒的なキャリアを詳しく紐解きます。
黎明期:岩手で育まれた「令和の怪物」
佐々木朗希投手は2001年、岩手県陸前高田市に生まれました。
東日本大震災という困難を経験しながらも、大船渡高校進学後にその才能を爆発させます。
高校3年生の夏、公式戦で高校生最速記録となる163km/hを計測し、日本中を驚愕させました。
しかし、過度な登板を避けるという監督の決断により、甲子園出場を懸けた岩手大会決勝での登板を回避。
この出来事は「選手の未来を守るための英断」として、日本球界の育成方針に一石を投じる大きな議論を呼びました。
その後、2019年のドラフト会議で4球団競合の末、千葉ロッテマリーンズへと入団します。
千葉ロッテ時代:28年ぶりの「完全試合」と数々の伝説
プロ入り後の最初の1年間、ロッテは佐々木投手を一軍で登板させず、徹底した体作りに専念させました。
この慎重な育成が、2021年以降の飛躍の土台となります。
史上最年少での完全試合達成
2022年4月10日、ZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス・バファローズ戦で、佐々木投手は歴史に名を刻みました。
日本プロ野球(NPB)では28年ぶり、史上16人目となる「完全試合」を達成したのです。
- 史上最年少(20歳5ヶ月)での達成
- 13者連続奪三振(世界新記録)
- 1試合19奪三振(NPBタイ記録)
この試合は「パーフェクト・ナイト」と呼ばれ、彼の名は一躍、世界中に知れ渡ることとなりました。
国際舞台での輝き:WBC制覇と世界へのアピール
2023年、佐々木投手は第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に侍ジャパンの一員として出場しました。
準決勝のメキシコ戦など、最高峰の舞台で160km/h超の直球を連発。
世界一奪還に貢献しただけでなく、メジャーリーグ関係者から「今すぐアメリカへ来るべきだ」と絶賛を受けることとなりました。
2025年:ロサンゼルス・ドジャースへの移籍とMLBデビュー
2024年オフ、佐々木投手はかねてからの夢であったメジャー移籍を希望し、ポスティングシステムを利用してロサンゼルス・ドジャースと契約を結びました。
大谷翔平選手や山本由伸投手と同じチームになるというニュースは、世界中のスポーツメディアのトップを飾りました。
MLB 1年目の成績
2025年シーズン、23歳でMLBデビューを果たした佐々木投手は、大谷・山本の強力なサポートを受けながらシーズンを戦い抜きました。
怪我による一時離脱もありましたが、10試合に登板し1勝1敗、防御率4.46をマーク。36.1イニングで28個の奪三振を奪い、そのポテンシャルの高さをアメリカのファンに見せつけました。
救援登板で存在感を見せた佐々木選手ですが、来季以降の起用法にも注目が集まります。
現在の状況と2026年への展望
2026年1月現在、24歳となった佐々木投手は、ドジャースでの2年目のシーズンに向け、万全のコンディションで自主トレに励んでいます。
2025年はメジャーの過密日程や移動距離、マウンドの硬さに適応する期間でもありましたが、2026年は先発ローテーションの柱として、年間を通した活躍と「シーズン150奪三振以上」が期待されています。
チームメイトの大谷選手からも「彼のボールは世界一」と評されており、2026年はサイ・ヤング賞争いに食い込むような更なる飛躍が期待される勝負の年となります。
最後に
佐々木朗希のキャリアは、常に「常識」を打ち破る挑戦の連続です。
育成重視の高校・プロ初期を経て、今や世界の中心であるドジャースのマウンドで、彼は新たな伝説を書き加えようとしています。
怪我を乗り越え、更なる出力を手にした「令和の怪物」が、2026年シーズンにどのような驚きを私たちに提供してくれるのか。その一球一球から目が離せません。












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