Ichiro forever.
イチローは永遠 pic.twitter.com/AInd44Y3sI
— Seattle Mariners (@Mariners) April 10, 2026
2026年4月10日、T-モバイル・パークの前で、シアトルの野球史にまた一つの場面が加わりました。
鈴木一朗、イチロー。その名を冠したブロンズ像がホームプレート・エントランスに姿を現しました。
伝説の「構え」が永遠になった日
除幕式には本人のほか、ともに殿堂入りを果たしているケン・グリフィー・ジュニア氏やエドガー・マルティネス氏も出席し、かつてのチームメイトたちの手によって幕が降ろされました。
現れたのは、あの構えです。右袖を引き上げながらバットを投手側へ立てる独特のルーティンを、ブロンズが忠実に再現しています。
ただし、除幕の瞬間には思わぬハプニングがありました。
公開の瞬間にバットの根元が折れてしまうというアクシデントが発生したのです。
イチローはかつてのライバルを引き合いに出したコメントで笑いを誘い、その場を収めました。現役時代から変わりません。
長い旅路の果てに
この銅像が実現するまでには時間がかかりました。
出発点は2025年8月、背番号「51」の永久欠番セレモニーです。
セレモニーの場でマリナーズのジョン・スタントン会長が「我々はイチローの功績を称え、銅像を建てます」と発表し、ファンを驚かせました。
それから約8カ月。約束はようやく形になりました。
T-モバイル・パークに銅像が設置されるのは、デーブ・ニーハウス氏、ケン・グリフィー・ジュニア氏、エドガー・マルティネス氏に続く球団史上4人目となります。
場所も象徴的です。球場外のホームプレート・エントランスに、グリフィー・ジュニア氏とマルティネス氏の銅像と並ぶ形で配置されました。
三人のレジェンドが、今後は銅像として肩を並べて立ち続けます。
「ホームに勝る場所はない」
永久欠番セレモニーでイチローは英語でスピーチしました。
「シアトル・マリナーズの一員であったことを本当に誇りに思う」という言葉は、グリフィー・ジュニア氏が自身の殿堂入りスピーチで述べた言葉へのオマージュでした。
「グリフィーJr.と同じように、私もホームを出てから、ホームに勝る場所は本当にないことに気づいた」とも語っています。
マリナーズを離れ、ニューヨーク、マイアミを経て再びシアトルへ。そのキャリアの動きが、この一言で説明できます。
数字と、数字では測れないもの
MLBデビュー初年度にア・リーグのMVPと新人王を同時受賞し、10年連続200安打を達成しました。
2004年にはシーズン262安打というMLB記録を樹立しています。日米通算安打は4,367本と球界史上最多です。
記録はそのとおりですが、バッターボックスでの立ち姿を目に焼き付けているファンは少なくありません。
打席に入り、右袖を引き上げ、バットを立てる。
その所作を見るために球場へ来た人が、確かに存在しました。今日、その姿がブロンズになりました。
次の世代へ
2001年のデビューから四半世紀、シアトルの街とファンに愛され続けたイチロー。
その姿は今、銅像としてT-モバイル・パークで次世代の野球ファンを見守り続けます。
4月10日の対ヒューストン・アストロズ戦では先着4万人のファンに銅像のレプリカがプレゼントされました。
球場の内外で、イチローという名前が改めてシアトルに溢れた一日になりました。





















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