ケテル・マルテ:Ketel Marte

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ケテル・マルテは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属するドミニカ共和国出身の二塁手です。

スイッチヒッターとして広角に長打を放つ巧打者で、遊撃手や中堅手を経て現在の二塁のポジションに落ち着きました。

2015年にシアトル・マリナーズでデビューして以来、故障による浮き沈みを経験しながらも、2020年代半ばにはナ・リーグを代表する内野手の一人に数えられるまでになっています。

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マイナー時代から短期間でのメジャー昇格

マルテは2010年8月、国際アマチュアフリーエージェントとしてマリナーズと契約しました。

契約金は10万ドルで、2011年にドミニカ・サマーリーグで初めてプロの試合に出場しています。

その後は着実に各級を駆け上がり、20歳の誕生日を迎える前にトリプルAのタコマまで昇格しました。

遊撃手として柔らかい手さばきが評価される一方、送球の強さや正確性には課題も指摘されていました。

2015年7月31日にメジャーデビューを果たし、翌2016年はマリナーズの正遊撃手として起用されましたが、左手親指の負傷や単核球症による離脱もあり、打率は2割5分台にとどまりました。

 

 

ダイヤモンドバックス移籍とポジションの確立

2016年11月、マリナーズはマルテとタイジュアン・ウォーカーを、ジーン・セグラ、ミッチ・ハニガー、ザック・カーティスと交換でダイヤモンドバックスへ放出しました。

移籍後の2017年はまずリノ・エーセスでシーズンを開始し、6月末にメジャー昇格を果たすと、そのままナ・リーグ・ワイルドカードゲームでは2本の三塁打を放つ活躍を見せています。

 

 

この年、母エルピディア・バルデスさんが交通事故で亡くなるという悲しみも経験しました。

翌2018年には守備位置を遊撃手から二塁に移し、リーグトップとなる12本の三塁打を記録するなど、新しいポジションで持ち味を発揮し始めます。

2019年、初のオールスターとキャリア初のブレイク

2019年、マルテは打率3割2分9厘、32本塁打、92打点という自己ベストの成績を残し、初めてオールスター戦の先発二塁手に選出されました。

ナ・リーグMVP投票でも4位に入る活躍でしたが、9月には背中の負傷でシーズンを終えることになりました。

 

 

この年は守備の負担を考慮してチームが中堅手を補強したこともあり、外野で起用される試合も多くありました。

故障続きの停滞期

短縮開催となった2020年は打率2割8分7厘ながら本塁打は2本にとどまり、2021年もハムストリンの負傷で2度の故障者リスト入りを経験しています。

それでも復帰後は打率3割1分8厘と持ち直しました。

2022年3月には5年7600万ドルの契約延長にサインしましたが、その直後の2022年シーズンは自己最低の打率2割4分にまで落ち込み、守備指標も下降傾向を示すなど、選手としての正念場を迎えていました。

2023年、歴史的なポストシーズンとワールドシリーズ進出

2023年、マルテはレギュラーシーズンで打率2割7分6厘、25本塁打、自己最多となる71四球を記録して復調しました。

真価を発揮したのはここからで、ポストシーズンでは開幕から20試合連続安打というメジャーリーグ新記録を樹立します。

フィリーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦では劇的なサヨナラ打を放ち、シリーズ通算では打率3割8分7厘、4本の二塁打を記録してNLCS MVPに選出されました。

 

 

ダイヤモンドバックスは84勝のレギュラーシーズンから勝ち上がる大躍進で2001年以来のワールドシリーズ進出を果たしましたが、テキサス・レンジャーズに1勝4敗で敗れ、初優勝はなりませんでした。

WBC2023、ドミニカ共和国代表として

2023年の第5回ワールド・ベースボール・クラシックにも、マルテはドミニカ共和国代表として出場しました。

フアン・ソトやフリオ・ロドリゲスら豪華な打線に名を連ねましたが、2試合で8打数2安打1打点にとどまり、チームはプールラウンドを突破できずに敗退しています。

2024年、キャリアハイのシーズンと初のシルバースラッガー

2024年は打率2割9分2厘、自己最多となる36本塁打、95打点を記録し、二塁手として初めてシルバースラッガー賞を受賞しました。

オールMLBファーストチームにも選出され、ナ・リーグMVP投票では3位に入っています。

 

 

この年は守備面でも改善が見られ、ゴールドグラブ賞のファイナリストにも名を連ねました。

2025年、大型契約延長とグラウンドでの涙

2025年4月、マルテは6年1億1650万ドルの契約延長にサインしましたが、その3日後にはハムストリン負傷で離脱するなど、幸先の良いスタートとはなりませんでした。

6月24日のホワイトソックス戦では、観客の心ない野次によって亡き母の記憶を傷つけられ、試合中に涙を見せる場面もありました。

この一件は大きな反響を呼び、ヤジを飛ばした人物はMLB全球場への出入り禁止処分を受けています。

困難な出来事もありましたが、マルテは打率2割8分3厘、28本塁打の成績で3年連続となるオールスター選出と、2年連続のシルバースラッガー賞受賞を果たしました。

 

 

WBC2026、悲願を懸けた戦い

2026年の第6回ワールド・ベースボール・クラシックにも、マルテは再びドミニカ共和国代表に選ばれました。

アルバート・プホルス監督が率いるチームはプールラウンドでベネズエラを破って首位通過すると、準々決勝では韓国を10対0のコールド勝ちで下し、準決勝進出を決めています。

マルテ自身もこの過程で本塁打を放つなど打線に貢献しましたが、準決勝でアメリカ代表に1対2で敗れ、決勝進出はなりませんでした。

それでも準決勝進出により、ドミニカ共和国は2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得しています。

 

プロフィール

 

生年月日1993年10月12日 32歳
身長183cm
体重95kg
国籍ドミニカ共和国
投打右投両打
ポジション二塁手

 

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