アレックス・ブレグマンは、ヒューストン・アストロズでプロ生活の大半を過ごし、2度のワールドシリーズ制覇を経験した三塁手です。
広い視野での選球眼と、勝負どころで結果を残す勝負強さを持ち味とし、守備でも安定感を誇ります。
2025年にレッドソックスへ移籍した後、2026年からはシカゴ・カブスでプレーしており、キャリア終盤に差しかかった現在も主力としての活躍が続いています。
ニューメキシコの逸材からLSUへ
ニューメキシコ州アルバカーキ出身のブレグマンは、地元のアルバカーキ・アカデミー高校時代から全米レベルの評価を受けていました。
16歳だった2010年にはU-16アメリカ合衆国代表としてCOPABEパンアメリカン野球選手権大会に出場し、優勝とともに自身も大会MVPに選ばれています。
翌2011年にはジュニアで打率.678、19本塁打というニューメキシコ州記録を打ち立て、U-16代表として国際大会でも優勝を経験しました。
2012年のMLBドラフトではレッドソックスから29巡目に指名されましたが、契約せずにルイジアナ州立大学(LSU)へ進学する道を選びました。
LSUでは3年間プレーし、2013年には全米学生新人王とブルックス・ウォレス賞を受賞するなど、大学野球屈指の内野手として名を上げました。
そして迎えた2015年のMLBドラフトでは、ダンズビー・スワンソンに次ぐ全体2位でヒューストン・アストロズから指名され、契約金590万ドルでプロ入りを果たします。
契約後はA級から着実にステップを踏み、2016年にはAA級コーパスクリスティで打率.297・14本塁打、AAA級フレズノでも打率.333を記録するなど昇格のたびに結果を残し、USAトゥデイ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞を受けています。
同年7月25日、ヤンキース戦でメジャーデビューを飾りました。
三塁手として定着した2017年
デビュー翌年の2017年、ブレグマンはシーズンを通じて正三塁手の座をつかみます。
157試合に出場し、打率.284、19本塁打、71打点という数字を残しました。
ポストシーズンでは自身の打率こそ低調でしたが、ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ第5戦でサヨナラ安打を放ち、アストロズの球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献しています。
この年は開幕前に第4回WBCのアメリカ合衆国代表にも選ばれ、正三塁手だったノーラン・アレナドの控えとして2試合に出場し、チームの世界一に加わりました。
2018年、2019年のブレイクスルー
2018年はブレグマンにとって飛躍の年になりました。
オールスターゲームでは延長10回に決勝本塁打を放ちMVPを受賞し、シーズンでは打率.286、31本塁打、103打点を記録。
50二塁打と30本塁打を同一シーズンで達成したのはMLB史上初めてのことで、リーグMVP投票では5位に入りました。
翌2019年はさらに数字を伸ばし、打率.296、自己最多となる41本塁打、112打点、リーグ最多の119四球を記録し、リーグMVP投票ではマイク・トラウトに次ぐ2位となっています。
ワールドシリーズ第4戦では満塁本塁打を含む3安打5打点をマークし、シーズン終了後には自身初のシルバースラッガー賞も手にしました。
もっとも、この年のオフには自身が在籍していた2017年、2018年シーズンのアストロズによるサイン盗み問題が発覚し、2020年2月には選手代表の一人として謝罪会見に臨むことにもなりました。
怪我と2度目の世界一
2021年は左大腿四頭筋の負傷で2カ月以上戦線を離脱し、出場は91試合にとどまりました。
チームはワールドシリーズに進出したものの、本人は不振のまま敗退。オフには右手首の手術も受けています。
ただ、翌2022年は開幕から健康を保ち155試合に出場、打率.259、23本塁打、93打点という安定した成績でチームを地区優勝、そしてワールドシリーズ制覇に導きました。
ポストシーズンでは打率.294、OPS.948と活躍し、第6戦では左手人差し指を骨折しながらも試合に出続け、自身2度目の世界一を経験しています。
ベテランとしての安定と初のゴールドグラブ
2023年は161試合に出場して25本塁打、98打点を記録し、6月20日には元チームメイトのジャスティン・バーランダーからMLB通算150号本塁打を放ちました。
契約最終年となった2024年も26本塁打をマークして3年連続20本塁打をクリアし、三塁の守備でも評価を高めて自身初となるゴールドグラブ賞を受賞しています。
2016年のデビューから9年間在籍したアストロズでしたが、同年オフにクオリファイングオファーを拒否してFAとなり、初めて古巣を離れる決断を下しました。
レッドソックスでの1年とカブス移籍
2025年2月、ブレグマンはオプトアウト条項付きの3年総額1億2000万ドルでボストン・レッドソックスと契約し、初めてアメリカン・リーグ東地区でのプレーを経験しました。
5月には右大腿四頭筋の肉離れで離脱したものの、7月に復帰して自身3度目のオールスターに選出されるなど存在感を示し、114試合で打率.273、18本塁打、OPS.821という成績を残しています。
シーズン終了後にオプトアウト権を行使して再びFA市場に出ると、2026年1月、シカゴ・カブスと5年総額1億7500万ドルでの契約に合意しました。
オプトアウト条項のない長期契約で、キャリアで初めてナショナルリーグのチームに加わることになり、鈴木誠也や今永昇太らとともに新天地でのタイトル獲得を目指すシーズンを迎えています。
WBCでの日々
ブレグマンは2017年の第4回WBCでアメリカ合衆国代表の一員として初めて世界大会を経験しました。
正三塁手はノーラン・アレナドだったため出場機会は限られましたが、2試合で4打数2安打と結果を残し、チームはプエルトリコを破って初優勝を果たしています。
2026年には第6回WBCの代表にも選出され、カブス入団会見の場で自ら出場の意思を示すなど意欲を見せました。
アメリカ合衆国は決勝でベネズエラと対戦しましたが、3月17日の一戦に敗れ、準優勝という結果に終わっています。
プロフィール
| 生年月日 | 1994年3月30日 32歳 |
|---|---|
| 身長 | 178cm |
| 体重 | 86kg |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 投打 | 右投右打 |
| ポジション | 三塁手(内野手) |








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