クリストファー・サンチェスは、フィラデルフィア・フィリーズに所属するドミニカ共和国出身の左腕投手です。
長身から投げ下ろす速球と、被打率の低さで際立つチェンジアップを武器とし、伸び悩んだマイナー時代から一転、2020年代半ばにはナ・リーグを代表するエースへと成長しました。
ドミニカ共和国からレイズ入り伸び悩んだマイナー時代
サンチェスは2013年7月、16歳でタンパベイ・レイズと国際アマチュアフリーエージェント契約を結び、契約金6万5000ドルでプロ入りしました。
細身の体格から投げる速球には評価がありましたが、制球に苦しむ時期が長く続き、2017年のルーキーリーグでは防御率10点台に終わるなど、なかなか芽が出ない時期を過ごしています。
この間に体格は6フィート3インチから6フィート6インチまで成長し、球速も徐々に上がっていきました。
トレードでフィリーズへ、メジャー定着までの苦しい時期
2019年11月、レイズがルール5ドラフトからの保護に迷う中、サンチェスは内野の有望株カーティス・ミードとの交換でフィリーズへ移籍しました。
新型コロナウイルスの影響で2020年のマイナーリーグが中止となった後、2021年6月にメジャーデビューを果たしましたが、先発と救援を行き来する不安定な時期がしばらく続いています。
2023年:ローテーションへの定着
2023年、サンチェスはレハイバレー・アイアンピッグスからの昇格を経て正式にフィリーズの先発ローテーション入りを果たしました。
防御率3点台前半という内容でシーズンを終え、翌年以降の飛躍につながる土台を作った一年となりました。
2024年:初のオールスターと契約延長
2024年6月、サンチェスはフィリーズと4年2250万ドルの契約延長にサインしました。
同月にはマーリンズ戦でキャリア初の完投完封を達成し、月間防御率1点台の内容で6月のナ・リーグ月間最優秀投手にも選出されています。
この活躍が評価され、初めてオールスターに選出されました。
シーズン成績は11勝9敗、防御率3.32、153奪三振という内容でした。
2025年:エースとしての覚醒とサイ・ヤング賞次点
2025年、サンチェスは32試合に登板し13勝5敗、防御率2.50、自己最多となる212奪三振という成績を残しました。
好投を続けながらもオールスター選出は見送られる不遇もありましたが、7月にはレッドソックス戦で1失点12奪三振の完投勝利を挙げるなど勢いは衰えませんでした。
シーズン終了後にはナ・リーグ最多となるbWAR8.0を記録し、サイ・ヤング賞投票ではポール・スキーンズに次ぐ満票での2位となっています。
ポストシーズンではドジャースとの地区シリーズで登板し、5回2/3を8奪三振に抑える好投を見せました。
2026年:大型契約延長と球史に残る連続無失点記録
2026年3月、サンチェスはフィリーズと6年1億700万ドルの契約延長にサインしました。
シーズンに入ると圧巻の投球を続け、5月にはパイレーツ戦でキャリア2度目の完封を含む自己最多13奪三振を記録し、連続無失点イニングを29回2/3まで伸ばします。
その後もパドレス戦などで記録を更新し続け、球団史上最長となる44回2/3でグローバー・クリーブランド・アレクサンダーの記録を破ると、最終的には左腕投手として史上最長となる50回2/3までイニングを積み重ねました。
この数字は1893年以降のメジャー全体でも歴代5位にあたるものです。
またこの年の3月にはドミニカ共和国代表としてワールド・ベースボール・クラシックにも出場し、準々決勝の韓国戦では5回を無失点に抑える好投でチームを準決勝進出に導きました。
プロフィール
| 生年月日 | 1996年12月12日 29歳 |
|---|---|
| 身長 | 198cm |
| 体重 | 91kg |
| 国籍 | ドミニカ共和国 |
| 投打 | 左投左打 |
| ポジション | 投手 |





















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