第108回全国高等学校野球選手権大会の出場校が、7月28日にすべて出そろいました。
全国49代表の顔ぶれが決まり、大会は8月5日から8月22日まで阪神甲子園球場で開催されます。
組み合わせ抽選会は8月1日に行われる予定です。
今大会でまず触れておきたいのが、熊本県で28日に発生した最大震度7の地震です。
熊本代表として春夏通じて初めての甲子園出場を決めた有明高校(荒尾市)は、地震発生時にも大きな被害はなかったとのことで、予定通り8月5日の大会に向けて動いています。
29日に予定されていた熊本県庁への表敬訪問は中止となり、選手らの移動ルートにも調整が入りましたが、30日には予定通り関西へ向けて出発するとされています。
創部30年目での初出場という節目の夏に、地元の揺れを乗り越えての甲子園入りとなります。
大会連覇を狙う仙台育英は、宮城大会の決勝でライバル・東北を4対1で下し、2年連続32度目の出場を決めました。
初回に丹羽選手の適時二塁打で先制すると、4回に高岡選手と倉田選手の適時打で加点し、先発の古川投手が1失点完投でリードを守り切りました。
須江航監督のもとで下級生の多い今年のチームがどこまで勝ち上がるか、注目が集まります。
大阪大会では大きな波乱がありました。センバツを制した大阪桐蔭が4回戦で大阪立命館に延長タイブレークの末2対3で敗れ、春夏連覇の道が早々に絶たれたのです。
頂点に立ったのは履正社で、決勝では箕面学園に16対2で勝利し、3年ぶり6度目の優勝を果たしました。
7試合を通じて66得点5失点という圧倒的な打線で激戦区を勝ち抜いての甲子園出場です。
一方の箕面学園は創部初めての決勝進出でしたが、悲願の初出場には届きませんでした。
長いブランクを経て聖地に戻る学校も目立ちます。
秋田代表の横手は57年ぶりの出場で、愛知代表の享栄も31年ぶり、滋賀代表の八幡商も15年ぶりに甲子園の土を踏みます。
初出場校では、福島代表の東日大昌平、西東京代表の八王子実践、そして先に触れた熊本代表の有明が名を連ねました。
地方大会を勝ち抜いた常連校と、久しぶりや初めての挑戦となる学校が入り交じる大会になりそうです。
選手個人にも目を向けると、まず横浜高校の織田翔希投手が挙げられます。
1年春からベンチ入りし、2年春のセンバツ優勝や同年夏の甲子園8強を経験してきた本格派右腕で、今夏の神奈川大会決勝では1失点完投で2年連続の甲子園出場に導き、自己最速タイの157キロを計測しました。
直球に加えてカーブやスライダー、チェンジアップ、フォークも操る投手です。
沖縄尚学の末吉良丞投手は、2年生ながら昨夏の甲子園優勝に貢献した左腕で、侍ジャパンU-18代表にも選出された経験を持ちます。
最速150キロの直球にカーブやスライダー、ツーシームを交え、夏連覇へ向けてチームを引っ張ります。
聖隷クリストファーの高部陸投手は、2年連続で夏の甲子園出場を決めたエース左腕です。
テンポの良い投球とキレのある球質が持ち味で、昨夏の甲子園でも8回無四球9奪三振という安定した内容を見せています。
岡山学芸館の池本優司選手は、1年秋からベンチ入りし昨夏の甲子園も経験した外野手です。
2年秋から打線の中心を担い、50メートル走6秒1、遠投107メートルという身体能力に加えて、規格外の打球速度を誇る左のスラッガーとして注目されています。
夏の甲子園2026は、こうした常連校の意地と初出場校の勢い、そして地震の影響を受けながらも聖地を目指す学校の姿が重なる大会になりそうです。



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