日本プロ野球界を代表する右腕、田中将大投手の歩みは、常に日本中の野球ファンを熱狂させてきました。
高校野球での伝説的な死闘から始まり、楽天イーグルスでの無双、ニューヨーク・ヤンキースでの安定した活躍、そして巨人の一員として成し遂げた日米通算200勝。
本記事では、プロ入りから2026年現在に至るまでの彼の輝かしいキャリアを振り返ります。
東北に捧げた不滅の24連勝
田中投手の物語を語る上で、2013年のシーズンは欠かすことができません。
駒澤大学附属苫小牧高校からドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した彼は、1年目から新人王を獲得するなど、瞬く間にエースへと成長しました。
その集大成となったのが2013年です。
この年、彼は開幕からシーズン終了まで一度も負けることなく、プロ野球記録となる24連勝という驚異的な数字を叩き出しました。
日本シリーズ第7戦、前日に完投負けを喫しながらも最終回のマウンドに登り、球場全体に響き渡る「あとひとつ」の大合唱の中で胴上げ投手となった姿は、多くの人の記憶に深く刻まれています。
この年に楽天を初の日本一へと導き、満を持して海を渡ることとなりました。
ニューヨークで見せた勝負強さと一貫性
2014年、田中投手は名門ニューヨーク・ヤンキースとの大型契約を結び、メジャーリーグ(MLB)へと挑戦しました。
移籍初年度からそのスプリットの威力は全米に衝撃を与え、故障に悩まされる時期もありながら、6年連続で2桁勝利を挙げるなど、先発ローテーションの柱として機能し続けました。
特に「プレーオフ男」としての評価は高く、ポストシーズンでの集中力と安定感は、全米のメディアからも称賛されました。
ヤンキースという常に勝利を求められる厳しい環境において、淡々と自分の役割を全うする姿勢は、後進の日本人メジャーリーガーたちに多大な影響を与えました。
苦闘の末に掴んだ日米通算200勝
2021年、田中投手は古巣である楽天に電撃復帰を果たします。
日本球界への復帰は大きな期待を持って迎えられましたが、かつての圧倒的な数字とは異なり、勝ち星に恵まれない苦しいシーズンが続きました。
2024年のシーズンオフには、長年親しんだ楽天を自由契約という形で去ることとなり、新天地を求めて読売ジャイアンツへ移籍しました。
巨人での挑戦となった2025年、彼は自身の野球人生における大きな節目を迎えます。
2025年9月30日、東京ドームで行われた中日ドラゴンズ戦に先発した田中投手は、6回2失点の粘投を見せ、悲願の日米通算200勝を達成しました。
史上4人目となるこの快挙は、度重なるフォーム改造や故障を乗り越えた、執念の結晶と言えるでしょう。
ベテランが見据える新たな「頂点」
現在、2026年の春季キャンプを迎えている田中投手は、プロ20年目の節目に立っています。
37歳(2026年2月時点)となった今もなお、先発ローテーション争いの最前線で汗を流しています。
最新の実戦登板では球速が147キロを計測するなど、昨シーズン後半から取り組んできた縦回転を意識した新しいフォームが、着実に実を結びつつあります。
キャンプの絵馬には「頂点」という二文字を記し、チーム最年長右腕として、再び日本一の舞台に立つことを目指しています。
200勝という大きな山を越えた今、彼は記録のためではなく、純粋に勝利のためにマウンドに向かい続けています。
まとめ
田中将大投手のキャリアは、栄光と挫折、そしてそこからの再起を繰り返したドラマチックな歩みでした。
24勝0敗という伝説から、MLBでの孤軍奮闘、そして巨人での200勝達成まで、彼は常に「勝てる投手」であることを証明してきました。
2026年シーズン、新境地を見せるベテラン右腕が、再びどのような感動を届けてくれるのか。その一球一球から、今後も目が離せません。


















コメント