テキサスレンジャーズの歴史と主な所属選手

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テキサス・レンジャーズは、2000年以降、長く続いた低迷期から脱却し、二度のリーグ優勝と、球団史上初のワールドシリーズ制覇という歴史的な成功を収めました。

この時期は、スーパースターの加入、生え抜きの台頭、そして劇的な優勝など、数多くの主要選手がその歴史を彩りました。

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2000年代前半:苦難の時期とスーパースターの存在

2000年代の幕開けは、レンジャーズにとって必ずしも順風満帆ではありませんでした。

1990年代後半に地区優勝を経験したものの、2000年から2004年にかけては地区最下位が続き、苦難の時期を迎えます。

この時期、最も大きな話題を提供したのは、2001年に当時のMLB史上最高額となる契約で獲得したスーパースター、アレックス・ロドリゲス(A-ROD)選手です。

 

 

彼は遊撃手として素晴らしい個人成績を残し、打撃ではリーグトップクラスの活躍を見せましたが、チーム成績には結びつきませんでした。

他の所属選手としては、長年レンジャーズ一筋で活躍した内野手マイケル・ヤング選手が頭角を現し始め、チームを支えました。

また、日米で活躍した伊良部秀輝選手も2002年に短期間ですが所属しました。

A-ROD選手が2003年オフにトレードされた後、チームは再建へと舵を切ることになります。

2000年代後半:育成の開花と常勝チームへの礎

A-ROD選手の放出後、レンジャーズはドラフトと育成に力を入れ、着実にチーム力を向上させていきます。

2007年にロン・ワシントン監督が就任した頃から、若手の才能が一気に開花し始めました。

打撃陣では、才能を開花させたジョシュ・ハミルトン選手(2010年ア・リーグMVP)が看板選手となり、ネルソン・クルーズ選手、そして生え抜きのマイケル・ヤング選手が打線の中核を担いました。

 

 

ヤング選手は後に三塁や指名打者としてチームの精神的支柱となりました。

投手陣では、エース格としてケビン・ミルウッド選手や、後にリリーフで名を馳せることになるC.J.ウィルソン選手が先発ローテーションを支えました。

また、クローザーとしてフランシスコ・コルデロ選手や、日本人リリーバーの大塚晶文選手が活躍し、ブルペンを強化しました。

この時期の成長が、次なる黄金期の基盤となりました。

2010年代前半:初のリーグ優勝とワールドシリーズ連続進出

レンジャーズの歴史が大きく動いたのが2010年です。

この年、球団史上初のリーグ優勝を果たし、翌2011年も連続でリーグ優勝を達成しました。

打線は、MVPのジョシュ・ハミルトン選手を中心に、ネルソン・クルーズ選手、若手スラッガーのミッチ・モアランド選手、そして長年にわたりチームを支えたマイケル・ヤング選手が牽引しました。

特に守備では、堅実な捕手イバン・ロドリゲス(Pudge)が短期間復帰し、重要な役割を果たしました。

投手陣では、トレードで獲得したエースクリフ・リー選手が2010年のポストシーズンで圧倒的な投球を見せました。

 

 

また、リリーフにはネフタリ・フェリス選手、そして日本人投手の上原浩治選手や建山義紀選手が重要な場面を担いました。

2012年からは、日本ハムから加入したダルビッシュ有選手がエースとして活躍し、サイ・ヤング賞候補となるなど、チームの中心となりました。

この強力なメンバー構成が、二度のワールドシリーズ進出を可能にしました。

 

 

2010年代後半:再建の時期と新球場への移転

ワールドシリーズ連続進出後の2010年代後半は、主力の流出や故障により一時的に低迷期に入りました。

しかし、2015年と2016年には2年連続で地区優勝を達成し、再びポストシーズンに進出します。

この時期、チームの中心だったのは、エースのダルビッシュ有選手と、トレードで加入したベテラン左腕コール・ハメルズ選手でした。

 

 

打線では、三塁手エイドリアン・ベルトレ選手が卓越した守備と打撃でチームを支える精神的支柱となり、プリンス・フィルダー選手も主軸を担いました。

しかし、2017年シーズン中にダルビッシュ選手をトレードで放出し、チームは再建へと舵を切ります。

2020年には長年本拠地としてきた球場から、開閉式屋根を持つ新球場「グローブライフ・フィールド」へ移転し、新しい時代を迎えました。

2023年:悲願のワールドシリーズ初制覇

 

再建を進めたレンジャーズは、2020年代に入り、積極的な大型補強で一気に戦力を整えました。

チームの顔となったのは、FAで獲得した内野手コンビ、遊撃手コーリー・シーガー選手と二塁手マーカス・セミエン選手です。

シーガー選手はポストシーズンでMVP級の活躍を見せ、チームを牽引しました。

打線には、生え抜きの強打者アドルス・ガルシア選手が急成長し、勝利に貢献しました。

投手陣では、ベテランのマックス・シャーザー選手やネイサン・イバルディ選手を補強し、先発ローテーションを安定させました。

また、ブルペンには元クローザーのアロルディス・チャップマン選手らが加わり、鉄壁の体制を構築しました。

ブルース・ボウチー監督の指揮のもと、これらのスター選手たちが融合し、2023年に球団史上初となるワールドシリーズ制覇という悲願を達成し、レンジャーズの歴史に新たな栄光を刻みました。

 

 

 

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