4月8日、横浜スタジアム。中日ドラゴンズの根尾昂投手(25)が、プロ入り8年目にしてついに待望の初勝利を手にしました。
試合は延長11回、6対4で中日が勝利。根尾は4対4の同点で迎えた延長10回に6番手として登板し、蛯名を空振り三振、石田を遊飛、代打・松尾を空振り三振と、打者3人を完璧に抑えるパーフェクトリリーフを披露しました。
直後の11回に打線が2点を勝ち越し、その裏を守護神・松山晋也が締めてチームの連敗を「3」でストップしています。
試合後、根尾は「1番は両親にありがとうと伝えたい」と語り、ウイニングボールについては「まずは実家に渡して」と律義な一面を見せました。
左翼席のファンに向き直り、「勝ち続けられるようにしっかり準備しますので、また応援を」と丁寧にメッセージを届ける姿も、いかにも根尾らしい場面でした。
大阪桐蔭高では甲子園春夏連覇を達成し、2018年のドラフト会議では4球団から1位指名を受けて中日に入団しました。
投打二刀流への期待を背負ってのプロ入りでしたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
野手として出場を重ねた後、4年目の途中に投手へ転向。
先発としての機会をうかがいながらも、一軍での白星はなかなか遠いままでした。
2024年シーズンには一軍3試合の登板で防御率9.39に終わり、350万円減の年俸でサインを余儀なくされています。
それでも根尾は諦めませんでした。
2026年は中継ぎに専念する形でシーズンに臨み、二軍での登板を積み重ねてから一軍に昇格してきました。
長い苦労の時間があったからこそ、この1勝が持つ重みは数字以上のものがあります。
井上監督は「あいさつひとつ取っても陰の言葉を知らないぐらい」と根尾の明るいキャラクターを明かし、山井コーチも「やっぱり持っています」と目を細めました。
チームの誰もが、この瞬間を待ち望んでいたことが伝わってきます。
8年間、さまざまなポジションを経験し、幾度も悔しさをのみ込んできた根尾昂が、横浜の夜空の下でようやく笑顔を弾けさせました。
次の1勝、そしてその先へ。本当の勝負は、ここから始まります。





















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